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「氷の微笑2」でリビングキッチンを [CINEMA]

映画の公開は2006年。大きな話題を呼んだ『氷の微笑』から14年経ち、キャサリン・トラメル(シャロン・ストーン)はロンドンにいる。シャロン・ストーンのヌードやセックスシーンがこの映画の売りらしい。そんなことに興味がなければ見ることはないかもしれないが、ついこの間弾けたばかりの金融バブル真っ盛りのロンドンの雰囲気がよく出ている。特にベストセラー作家キャサリン・トラメルの自宅は、富裕層特有の洗練されたインテリアや贅沢な空間使いが素晴らしく見る価値はある。

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD

まず映画の冒頭でテムズ川に飛び込むスーパーカー。ロンドンを走り抜けるスーパーカーはオランダのスパイカー社、C8ラビオレット。価格が235000ユーロするらしいのだが、映画で使用されたことで知名度が上がり、もともと数名で製作していた小さなスパイカー社は、2000年以降従業員100名以上へ急成長したという。

精神科医マイケルのクリニックは通称ガーキン(The Gherkin)と呼ばれる30セント・メリー・アクス(30 St Mary Axe)にある。イギリスの著名建築家ノーマン・フォスターの設計で金融中心地シティ・オブ・ロンドンに2004年に建ち、当時の所有者は世界第二位の再保険会社スイス・リー。不動産価値が2倍以上に高騰していた2007年にドイツの不動産投資会社に6億ポンド(1200億円強)で売却。

そして精神科医マイケルの自宅も美術品のコレクションでいっぱい。精神科医は高収入なのか。
 

後半でようやく作家キャメロン・の自宅が出てくる。
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キャサリンがエレベーター前で精神科医マイケルを待ち構えている。すごくお金かかっているのだろうと思えるこの部屋にシャロン・ストーンはとても似合っている


背後に吹き抜けのリビングルームが見下ろせ、右にソファーのあるリビングスペース、左にキッチンのアイランドカウンターが白く輝いている。階段を下りるとリビングキッチンの前を通り過ぎる。キッチンとリビングは境なく繋がり、部屋は広く室内のほかの部分に干渉しすぎないようキッチンとの距離は十分取られている。室内の照明は控えめでかなり暗いのだが、キッチンだけが多数のダウンライトで明るく照らされ、調理していない時でもキッチンの存在は常に意識させられる。まるで舞台を見るように視線をひきつける。

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映画の中でキッチンが使われることはなく(キャサリンには手料理で男を釣る必要がないからだと思う。)、映画の中にキッチンが出てくる必要性は薄い。キャサリンとマイケルはキッチンを背景にして会話する場面が多いのだが、これはキッチンが室内を移動する時の「通りがかり」にあるためか、それともこのキッチンが知名度のあるキッチンブランドだからなのか。

クックトップは人工大理石のアイランドカウンターにある。レンジフードが見当たらないのが気がかりだが。熱源はガスようだ。リビングキッチンにしては、機能が優先されている。シンク周りのカウンターやオープン棚には様々な調理器具がディスプレイされ、レールに選び抜いたキッチン・ツールを提げたり、と生活感が溢れている。明るすぎる照明も、料理の作業用に必要なためかも。注目するべきは、これほど充実したキッチンなのにダイニングテーブルがないことだ。アイランドカウンターにベンチをセットしているだけの大胆なプランである。

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このキッチンブランドがどこなのか。特定するための特徴として、蛇口の根元にレバーが付いていないコレ↓
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のように見える。オープン棚から推測してココ。・・・かな?


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